歩き続けて・・

生島橋を渡り、歩き続けて、1日目最後の橋「多々羅大橋」を目指します。

斜張橋というのだそうです。
この橋を渡っている途中で、ベテランウォーカーの方に「この橋は龍の声が聞けるんだよ」と教えていただきました。
橋の主塔に案内板があって、拍子木が掛けてありました。
早速「チョン・チョン」その音は何度も何度も響き合って聞こえてきます。
「多々羅の鳴き龍」とも交流が出来ました。

多々羅しまなみ公園
この日のゴール地点、スタートから40.16キロ
チェックポイントのスタンプを貰ってこの日は終了。

 のはずが・・
宿泊場所までシャトルバスで移動。
私の泊まる旅館は駐車場からさらに徒歩で移動。
内心安い旅館にしたのが悪かったか?などと思っていると「獅子舞」に遭遇。
この日はお祭りのでした。
背中に付けたゼッケンのおかげで「遠い所から」とか「良く歩かれましたね」とか島の人たちにねぎらいの言葉をいただきました。
島の人たちに交じって獅子舞にしばし見入っていました。

ときわ旅館
100年続く旅館だそうです。
レトロな趣も、宿の人の温かさもみんな含めてゆっくり身体を休めることが出来ました。

夕食
値段を考えれば豪華な食事でした。
翌朝も私たちのスケジュールに合わせて5時半には朝食を用意していただきました。

二日目が始まります。
しまなみ海道の島々は朝日もきれいです。
6時半から受け付けが始まり7時出発でした。
二日目は「大三島橋」「伯方・大島大橋」「来島海峡大橋」と橋を渡るのですが、余裕がなく写真もありません。



二日目は初日に比べて給水ポイントも多かったように思います。
バナナ(半分に切ってあり、ちょうどよい量、どれほど美味しいと思ったか)
レモンの蜂蜜漬け(スライスされたレモンは初め甘く、後の酸っぱさが疲れた体にカツを入れてくれた)
塩飴(家にある塩飴はあまり好きでなかったが、この日の塩飴は口の中で小さくなるまで私を応援してくれた)
塩ようかん(一口サイズに切られた塩ようかんはこんなに美味しいスイーツはない!と断言できるほどの感激)
みかん(今年初物のみかん、小さくても青くてもその香りと味、手渡された時の手の感触まで心に残るお接待でした)
食べ物の話ばかりで恐縮ですが、長い道中どれほど力づけられたか、大会の運営のうまさに脱帽でした。

25キロ地点の昼食会場
目の前に最後の関門「来島海峡大橋」が見える。
橋を眺めながらの昼食でした。
この写真の中央付近、橋にループ状の道がありますが・・

拡大写真です
この道が歩行者、自転車が橋に上がるための道で一番怖かった箇所です。

全長4105メートル
標高80m〜90m、高い所の苦手の私にとっての心配の種であり、今回の最高の楽しみでもありました。
約1時間で渡り切りました。









私の予行演習は25キロほど、それ以上の距離は未体験ゾーンです。
そこに幸運の女神の力添えが!
尾道の駅で知り合った女性は、ウォーキングのベテラン、あまたのツーデーマーチ、スリーデーマーチを制覇した人でした。
今回私の参加したコースと同じコースを歩かれると言うので、つかず離れずご一緒していただきました。
彼女は時速5キロをコンスタントに刻んで行かれたので、遅れがちな私もなんとか時速5キロを全うできました。

ゴールです。
ゴールした時「何キロですか?」と聞かれ「40キロです」
こう答えた時の誇らしかったこと。
久しくなかった高揚感に浸りました。
しまなみレディに祝福されて記念写真。
二日目スタートから38.51キロ。



私の挑戦は終わりました。