平安京左京一条三坊六町・旧二条城跡現地説明会

鉄子ではないけれど列車が好き。
歴女ではないけれど現地説明会は好き。
単なる野次馬である。
今日は旧二条城跡内堀発掘現場の現地説明会に参加した。
場所は上京区下立売通室町西入である。
平たく言うと御所の西、烏丸丸太町を北に行って西に行く、平安女学院の北側にその地はある。

発掘現場の全容
かなり深く掘られている。
跡地には集合住宅が建つそうだ。

旧二条城内堀跡
右から「西肩」「濠」「犬走り」の札が立つ。
「西肩」というのが濠の西端「濠」は深さが4,5〜5m
「犬走り」というのは明確ではないが濠を掘った時堀土を土塁に使うための足場になったところではないかという事だった。

発掘現場の西側
色の変わった地層が気になった。
これは焼土の跡らしい。
幕末の頃のがれきが土の中に見えているのだそうだ。


平安時代には修理職町であり、16世紀半ば過ぎ織田信長足利義昭の為に二条城を建てた。
その後足利氏の敗戦で破却され濠も埋められた。
この地には以来人々が住み続けた。

土の中から出て来た器の破片
調査地には幾つもの井戸の跡がある。人々の暮らした跡である。
住む人が変われば井戸が掘られ、疫病がはやれば井戸を埋めたり新しく掘ったり。
その井戸は色々な物を飲み込んで長い間土の中に眠っていたのだ。

足元を掘れば1000年前の暮らしが出てくる。
この町では当たり前なのかもしれない。
でも人の営みが土の中から今につながっている不思議を考えた。