今年になって初めてのちょっとおでかけ

PCの不調で長の休暇でした。
その間、おでかけはそれなりに・・
初詣は八坂神社。
ついでに円山公園から知恩院と散策。
今年初美術館は神戸大丸ミュージアム「よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展」
1992年に発見された壁画「構図」と「争闘」を見てきました。
暮れに読んだ「藤田嗣治 手しごとの家」に出てきた数々の作品も展示されていて楽しめた展覧会でした。
そして今年初の気の向くままのちょっとおでかけは京都 岩倉 実相院。
「京の冬の旅」という企画で今年もいくつかの寺院で非公開の寺宝や建築物が公開されている。
フリーペーパーに「岩倉実相院」がのっていた。
岩倉には岩倉具視の幽棲旧宅があって、私の好きな建物である。
「岩倉行こう!」
時々小雨の降る寒い日にちょっとおでかけしました。
赤い橋は「目無橋」実相院へ続く道は松並木です。

実相院は800年近く前に建てられた門跡寺院応仁の乱の戦火を逃れるためにこの地に移ってきたそうです。
京都では応仁の乱がよく出てきます。それくらい歴史が身近なのでしょうね。

実相院は新緑の頃と紅葉の頃が一番美しいのだそうです。
冬は季節はずれ、でも冬枯れの庭は雨に洗われた苔がとてもきれいでした。
特別公開では大宮御所から移築された客殿の上段の間を見ることができました。

「岩倉綾」はお寺の横から行くことができます。

冷泉天皇皇女昌子内親王さまが眠っておられます。
つれあい曰く「このくらいの御陵はあちこちにあるよな」確かに気にかけてみていると御陵も結構身近です。

実相院の隣には「石座神社」(石座と書いてイワクラと読む)
従5位下を授けられたのは880年とあった。

ここのお宮さんの建物は珍しいのではないかな、始めてみる社殿でした。

帰り道こんな道案内を見つけました。
ここは案内通り歩いてみることに。

歩いたおかげで見つけた御旅所。
由来書きがあった。
もとは山住神社といい神の降臨する「磐座(いわくら)」を崇めた遺跡だそうだ。
今は岩座神社に遷座して御旅所になているらしい。

私の好きな岩倉具視の幽棲旧宅は萱の葺き替えのためすっぽり覆われていて見ることはできませんでした。
明治維新の前夜、この地は岩倉具視を訪ねた坂本竜馬西郷隆盛たちが訪れたところ。
100数十年前の歴史は「実相院日記」に鮮明に記されていました。