逸翁が見た海外

池田に逸翁美術館がある。
小林一三氏のコレクションを見せる美術館だ。
小林一三という名前を聞くと関西人は「阪急」「宝塚」と連想するはずだ。
阪急電車創始者であり、宝塚歌劇の生みの親である。

「逸翁が見た海外」は逸翁が海外で買い求めた美術品が展示されている。
電車の中吊のポスターを見て行きたいと思った。
収集品は陶器が大半を占めている。
逸翁は茶人でもあり、西洋の器を蓋をつけたりして茶器として使った人である。
そんな作品が沢山あった。

美術館のそばに彼の住んだ家がある。
小林一三記念館」である。

長屋門
自邸は「雅俗山荘」と名付けられている。
雅は芸術を、俗は生活を表した。
今は一部が邸宅レストランになっている。

玄関
イギリスの住宅を思わせる外壁、ハーフチェンバーと呼ばれる形式だ。

玄関
ここを多くの政界人、財界人、文化人がくぐっていったそうだ。

スペイン瓦をのせた瓶
塀の向こうは庭園と3つの茶室がある。

夫人のバス
2回にある夫人の部屋、バスと水屋があった。
昭和の初めにピンクの洋風のバス、トイレはおしゃれだとおもう。

ひのきのバス
こちらは逸翁のバスだろうか?
洋式のトイレと、ヒノキの風呂がおもしろい。

海外で吸収したことを事業に、生活に反映したのだろう。
田園調布もこの人の手になる開発だそうだ。
展覧会から思わぬ人物像を勉強した。