だんじり祭り

一度見たいと思っていただんじり祭り
朝早くから岸和田まで出かけた。
我が家からのアクセスは阪急(地下鉄に乗り入れている)で天下茶屋まで、そこで南海電車に乗り換えて岸和田までおよそ1時間20分ほどで着く。
駅に着いたのは9時前、お祭りのパンフレットをもらった。
地図を頼りにここら辺と思うところを目指して歩き出した。
お囃子が聞こえたと思ったら、だんじりはとても速いスピードで走り過ぎて行った。
とにかく早いのだ。
テレビや写真では何度も見たことがあるが、本物を見るのは初めて、おどろいた。
目指した場所は「こなから坂」だんじりが坂を一気に駆け上る所と聞いた。
しかし、坂のそばには近づけなかった。
交差点で左に行けば坂だが「直進しかできません」と係の人が誘導している。
立ち入り禁止のテープの前で大勢の人垣ができていた。坂を一気に登るためにだんじりが態勢を整えている。
曳き綱は長い、小学生くらいの子供たちが先頭になる。
だんじりに近くなるほど力強い曳き手になる。
だんじりの後ろにも綱がある。
ここにも力強い曳き手が控えている。
動き始めるとあっという間に通り過ぎていく。
一斉に綱に手が掛かり、GOサインが出るまでの緊張した空気がだんじりを包んでいた。
傍で見ていても熱くなるものを感じる。
場所を変えて見た。
「こなから坂」を登りつめた所へ行ってみた。

そばまで近づけなかったけれど、腕を伸ばして。
90度の角も一気に駆け抜けていく。
前の方で「あっこけやった」誰か曲がり切れずにこけたのかもしれない。


始めて行った岸和田は城下町である。
突然土壁の塀が現れた。
細く曲がった坂道が続く。
岸城町と書いて「きしきちょう」と読むらしい。
岸和田城
楠木正成の一族とか、小出秀政とかの名前が出てくる。
今は市民のために広く開かれているらしい。
紀州街道
紀州の殿様の通った道である。
古くは住吉街道ともいわれたらしい。
休憩中のだんじり
小学生が乗り込んでお囃子をうっている。
本番は高校生以上の人が乗るのだそうだ。
子供たちはいつか自分たちが乗る時を夢見ているのだろう。
この話をしてくれたのは小学生の女の子。
彼女も股引腹掛法被姿。
だんじりの側面
欅の木の木目を生かした彫り物は色々な題材があるようだ。

町をあげてのお祭りだった。
交通規制も大がかりで、街の中を通る幹線道路は直進のみ。
右折も左折も出来ない。
救急車ですら立ち往生していた。
この熱気はすごかった。