京都の夏の旅 文化財特別公開

月に2度、製本のお稽古に行く。
その日は「出たら鉄砲玉主婦」の日である。

最近は特別公開の文化財巡りにいそしんでいる。
期間は9月30日まで。
今までに出かけた所は「駒井家住宅」と「木戸孝允旧宅・達磨堂」である。

駒井家住宅
昭和初期の西洋建築でヴォーリズの設計である
普段は公開されていないそうだ
ボランティアの方が詳しく説明して下さる

「京の夏の旅」のポスターと同じ所
腕のせいもあるがちょっと趣が違って見える
原因は扇風機のせいにしておこう

階段の窓
西向きの窓で、子供のころ「ダイヤガラス」と呼んだのだけれど正式にはなんというガラスだろう
ガラスのトゲトゲした表面は光を反射させる
西日が差すと金色に光ってステンドグラスのように美しいそうだ

二階の部屋
窓の外は東山の自然がひろがる
この一角は「学者村」と呼ばれ、環境の良さ、地の利の良さから大学の先生が今も多く暮らすそうだ








ドアのノブに注目
紫のと透明の2種類のカットグラスが使われていた
違いは紫は来客用のドア、透明は家族専用のドア
とてもおしゃれだけど合理的だと思った


木戸孝允旧宅
加茂川のそばの広大な土地を有するお屋敷であったそうだ
今は周りをホテルや会館に囲まれて1棟だけが残る
明治陛下が病床の孝允を見舞われた行幸の記念としてこの建物がの残されたそうだ

達磨堂
孝允邸の向かいにここも一棟残っている
孝允の長男のコレクションが達磨だった、そのコレクションを納めるために作ったそうだ

玄関正面の達磨の石像の裏側
大正12年の字が読める
その年に出来たそうだ
屋根の鬼瓦、窓の枠、いたるところに達磨の意匠がほどこされていた


玄関をはいるとこの達磨がむかえてくれる
「下村観山がロンドンで新聞紙を束ねて筆にし、ホテルのシーツに一気に書き上げた達磨」と聞いた
この達磨もまた素敵な達磨だった