仙洞御所

Web友さんを案内して仙洞御所へ出かけた。
待ち合わせは新幹線中央改札。
女4人だから、足より手より口が多いと考えてその時間はたっぷりにした。
拝観時間が1時30分、20分前の集合になっている。
その時間ならコースの始まりはランチから。
でもその前にお茶から始めた。
烏丸丸太町、北西角「阿月」で一服。
(ここは京みかさ「阿月」が代表菓子、後で知ったが1840年以来の味らしい)
続いて丸太町通りの南側、西へ少し行った所「十二段屋」でランチ。
ここは落語で面白おかしく語られる「京都のお茶漬け」がある。
でもここのお茶漬はもっと粋である。
そもそもはお茶屋さんで遊んだ旦那衆の口直しのお茶漬である。
メニューには「すずしろ」とある。
ご飯と赤だし、熱々の出汁まき玉子とお漬物、美味しいお茶が出てくる。
今風のランチではないけれど十分のお昼ごはんがいただける。
(ここの難はランチの予約は出来ないこと)

いよいよメインイベント「仙洞御所」
ここは退位した天皇のお住まい。
お庭は作事奉行 小堀遠州の手である。
大宮御所御車寄
ここは現在も天皇皇后さまはじめ外国の要人の入洛の際に使われているそうだ。
三層の屋根が特徴的。

大宮御所
ここも実際に陛下がお泊りになる。
最近は3月28日にお泊りだったそうだ。
御所で唯一ガラス窓のある建物。
前に訪れた時はダイアナ妃がお泊りになったと説明を受けた。

南池 州浜
一升石と言われる綺麗に整った丸い石が敷きつけられている。
作られた時の趣は損なわれずに今に伝わる。
宮内庁の管理の下にあるおかげでもある。

桜の馬場
州浜の横に伸びる道は桜が植わり、池に掛る八橋は藤棚である。

古墳もあれば
柿本人麻呂を祭った柿本社があり
加藤清正献上の朝鮮灯篭もある。

醒花亭(せいかてい)
又新亭(ゆうしんてい)
お茶室は今も私的なご訪問の時には使われるそうである。

拝観中に御池に船が出てきた。
28日に天皇陛下がお出でいなった時はご自身が竿をさして船を操られたときいた。
この船のようにゆっくりと進んだのだろう。


この日の最後は小料理屋さんの食事と木屋町高瀬川沿いの夜桜。
そして「西行忌」の旅行にふさわしい「居待月」だった。