城崎温泉

私が関西に戻った時、古くからの友人のすぐそばに住むことになった。
その友が、その年の夏に入院。
彼女の退院と入れ替わるようにご主人が入院、死去。
その後、引っ越し。
彼女の再入院、手術と激動の2年間をそばで見ていた。
私にできることなんてたかが知れているけど、それでも話し相手やら、引っ越しの手伝いやらさせてもらった。
最近はイタリア語の教室にも通い始めて、お元気になられた。
その彼女からご招待をいただいて「城崎温泉」へ。
新大阪発、福知山線経由特急「北近畿
旅の始まりです。

城崎温泉到着
さっそく温泉水を飲む。
ちょっと塩気のする飲む温泉水。
町のあちらこちらにこのような施設があった。

駅から旅館まで運んでくれる無料のバス
バスは城崎の名産「麦わら細工」のラッピングカー。

泊まった旅館
昔ながらの佇まい。
日本旅館の良さがあふれていた。


私としては珍しい姿なので記念に一枚。

前菜
見た目はホウズキ、でもトマト「鬼灯トマト」と言うそうだ。
お部屋でいただく食事が日本旅館の最高のよさだと思う。

デザート
「トマトのワイン煮」
延々2時間を超える夕食、お料理はどれも美味しくて言う事なし。
写真がないのは、女二人でしゃべるのと食べるのが忙しくてカメラは忘却の彼方。

麦わら細工伝承館
もともとは湯治に来ていた人が手慰みにつくり、それを売って湯治の費用の足しにしたのが始まりとか。

お土産に買ったしおり
麦わらを染めて、細く裂いて、並べて、糊ではる。
テープ状にした麦わらを寄木細工のように仕上げていく。
細かな格子柄など気の遠くなるような作業だ。


木屋町通
川があって、柳があって、日本の温泉そのものという風景。
明治大正と多くの文人が好んだのがよくわかる。

ケーブルで温泉寺へ
次のケーブルまでの間に「温泉寺」を見学。
1400年前に出来たというお寺。
本堂の柱「赤松」や「欅」と数種類の木がこの地の山から切り出されて使われたそうだ。
秘仏と言われる観音様は「長谷寺の観音」「鎌倉の観音」と3体が同じ木から作られたものだという。
記憶がおぼつかないので、詳しくは→http://www.kinosaki-onsenji.jp/

温泉につかって、しゃべって、食べて、お婆2人のたびは季節外れの城崎堪能の旅でした。