10日の禁足

不覚にも転倒してしまいました。
左の額に大きな擦り傷、左目の周りに青あざ。
そんなわけで10日ほどおとなしくしていました。
傷も癒えたので事の顛末を。

念願だった「薄墨浪漫ウォーク」に参加。
前泊をして3月14日の早朝、大垣駅から尾張一宮駅へ。
5時過ぎの電車でも、乗降客はそこそこの数。
一宮の駅ではトイレにリュックを背負った男女の長い列。
「これはみんな薄墨ウォークの参加者!」と確信をもって言えた。


出発は6:30
ざっと見て300名以上の参加者
私のように初めて参加なんていうのは少ないみたい。


歩き始めて30分くらいかな。
最初のエイドステーション。
暖かい出来立てのおまんじゅうをいただきました。
薄皮に桜の塩漬け、中は道明寺。
暖かくておいしかったです。

木曽川を渡り、長良川を渡り、墨俣一夜城。
歴史と一緒に歩いてきました。


この川はどこだったか?
かなり快調に歩いていたのは確か。
並歩する人たちと気軽に声をかけ、励ましあって40キロを越えた。
私としては初体験ゾーンに突入したことになる。
後13キロというところで、見事に転倒!!

自分で転んでいる自分を静観しているように感じた。
「あっ、つまづいた」
「倒れる、踏みとどまれない」
「痛っ!額をこすってる」
起き上がろうとして鼻血が…

鼻血を首にかけたタオルで押さえながら地面に座り込む。
そばにいた人、通りがかった人皆さんにやさしくしてもらいました。
救護を呼びに走ってくれた人。
額の傷を見て「すぐに冷やさないと」とティッシュに水を含ませて差し出してくれた人。
ウォーカーの皆さんとても親切です。

救護の車が来た頃にはかなり回復、額のお岩さん状態を除けばまだ歩けるのに、くらいの勢い。
手も足もけがはなく、保冷剤をもらって額の傷に当てる。
おとなしく最寄りの駅まで送ってもらってリタイアです。


最後のチェックポイントの近くに駅はあった。
貰うはずだった、ポイントシールに思いを残しながら駅のホームへ。

初めて乗った樽見鉄道
単線の線路、時刻表は1時間に1本あるか無しかの列車。
ローカル電車大好きの私には待つ間も楽しい時間だった。

電車に乗った途端、中学生くらいの男の子に声をかけられた。
「どうしたん?」
「おばさん、転んだの」
「どこから歩いてきたんですか?」
「一宮から」
「60キロ歩くんだったんの?」
気さくに声をこけてくれたことが、怪我のかっこ悪さを忘れさせてくれた。

大垣駅について薬局へ直行。
薬剤師さんに怪我を見せる。
「このくらいなら冷やすのが一番です。場所も微妙なところだから薬もどうかな」
化膿止めの薬を買うだけ買って、ホテルに帰って絞ったタオルで冷やす。


お風呂に入ってもお湯がしみるような傷はない。
額の傷だけが物々しい。

翌日、怪我の直後から冷やしたのがよかったのだろう。
腫れはほとんど引いていた。
しかし、傷跡はばっちり。
とても二日目に参加するのは気が引けた。

また仕切り直し。
次のウォーキングに思いをはせながら、今回の反省も踏まえて目標を立てます。