iPhoneの造反
秋の1日、旧友と奈良・葛城古道を歩くウォーキングに参加しました。
集合場所まで、彼女はJR、私は近鉄。
事前の打ち合わせもそこそこで、当日は携帯で連絡すれば済む位の考えです。
電車の中ではメールも送れたので、何の心配もなしでした。
ところが、駅を降りて集合場所へ向かう途中で「着いたよ」とメールしようとして驚きが!
iPhoneのタッチパネルが反応しないのです。
どこを触っても、指を変えても、反応なし!!
じゃぁ、電源を切ろうとしても、画面上のスライドもできません。
そんなところへ彼女から電話がかかりました。
もちろん、電話に出ることができません。
焦りました。
でも中央のボタンは反応します。
Siriは起動します。
「○ちゃんに電話をかける」と話しかけるとちゃんとダイヤルしてくれました。
おかげで連絡もつき、無事合流。
あいさつ代わりは「携帯が使えへんね」「どうするの?」「帰りにお店によってみるは」
道具は使うより、道具に使われている年代なすすべもなしです。
気を取り直してウォーキング開始です。
鴨都波神社(かもつばじんじゃ)→一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)→九品寺(くほんじ)→番水の時計→六地蔵
緩い上りをのんびり、しゃべりながらのウォークは快適でした。
途中から彼女の携帯を借りて写真を撮りました。
なれない携帯は写真を撮るのも一苦労。
彼女も普段カメラは使わないとのこと、オババ二人でてんやわんやでした。
帰ってから送られた写真がこれ。
棚田と畦を彩る彼岸花
九品寺からみた奈良盆地
思い出の多い写真になりました。
さて私のiPhoneはというと、帰りの電車の中で以前調子が悪くなった時にお店の人がした強制終了をフッと思い出しました。
やってみたら、あら不思議、何事もなかったかのような動作です。
タッチパネルも、なにもかもいつもと同じ。
もっと早く思い出していれば、きれいな景色を写せたのに・・・
いいえ、これはこれでよかったのです。
カメラに気を取られることもなく、景色はしっかり記憶に焼き付け、友と語らう大事な時間が持てたこと。
すべて、不足のない日でした。